注文に関連した商品の在庫の変動に関して

WooCommerce の商品の在庫について色々と質問が来ましたので、実際に WooCommerce で注文をした場合にどのように在庫が変動するかを、スクリーンショットも交えて、解説したいと思います。

この記事の環境:
WordPress 4.9.6
WooCommerce 3.4.2
WooCommerce向けペイジェント決済プラグイン 1.2.8(テストモードでの画面)
Storefront 2.3.2

新規注文時での在庫の変動

新規注文の場合、決済手段によって、「保留中(on-hold)」「処理中(processing)」「支払い待ち(pending)」となります。今回はペイジェント決済のシステムを利用して、説明します。

コンビニ決済 新規注文後[保留中]


コンビニ決済の場合は、在庫が減ります。売上は確定していませんが、注文を受けたという状態ですので、在庫は減るようになっています。

クレジット決済 新規注文後[処理中]


クレジット決済の場合も、支払いが終わっているのですからもちろん在庫が減ります。後は、出荷を待つだけという感じですね。

銀行振込[保留中]


銀行振込の場合も、在庫が減ります。売上は確定していませんが、注文を受けたという状態ですので、在庫は減るようになっています。

クレジット決済 決済失敗後[入金待ち]


3Dセキュアなどでショップサイトから遷移して、その遷移先で決済に失敗をすると在庫は減りません。実際には注文が完了している状態ではないので、在庫は減りません。

簡単にまとめると、「保留中」「処理中」では在庫が減り、「入金待ち」では在庫は減りません。

注文処理のキャンセルや払戻での在庫の変動

新規注文は大枠納得がいくと思いますが、キャンセルや払い戻しの場合は、在庫処理が変わってきます。

ショップ管理画面からキャンセル処理(cancelled)をした場合


今回はコンビニ決済でキャンセル処理をショップ管理画面から行った場合を見てみます。
すると、状況だけが変更になって、在庫の変動はありません。そのため、管理画面でキャンセル処理を行った場合は必ず在庫の変更を手動で行う必要があります。

ショップ管理画面から払戻処理(refunded)をした場合



今回はクレジット決済で払戻処理を行いました。すると処理的に少しややこしいですが、一度キャンセル処理になり、その後払戻処理の流れとなり、在庫が戻る様になっています。
この払戻の注意点としては、金額だけでの払戻ではなく、上部のスクリーンショットのように、商品の部分でちゃんと個数を入力する必要があります。そうすることによって在庫がもとに戻る処理となります。

ショップ管理画面から失敗処理(failed)をした場合


あまりないと思いますが、管理画面で在庫の減っているコンビニ決済等の注文で失敗処理を行った場合の在庫です。こちらもキャンセルと同様に在庫が戻ることはありません。手動で在庫を戻す必要があります。

簡単にまとめると「キャンセル」「失敗」では在庫は変わらず、「払戻」では在庫が戻ります。

WooCommerce の場合、在庫と連動した形で注文を処理するには払戻を行うのが良いのですが、決済などによっては対応していない場合もあります。そのため、キャンセルを利用すると思うのですが、キャンセル処理の場合は在庫が元に戻りませんので、注意する必要があります。
ネットショップの決済において在庫管理は様々な注意が必要ですので、ネットショップを構築する場合は店舗運営側に説明をしておく必要があります。

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